ダイバーシティ・マネジメント 第2回 Diversity Not Equal Political Correctness②

キャンパスの風景(撮影:母)

先週から始まったダイバーシティ・マネジメントのクラス。



今回は
Diversity Not Equal Political Correctness
(多様性と差別禁止は同じにあらず)の第2回目でした。

今回は日本から遊びに来ている母も連れて行きましたよ。
事前に先生に相談していたら、快くOKしてくれました。
(ま、授業タダだし、ね!)

CQ= Cultural Intelligence (異文化適応知能指数)

まずは異文化適応の指数について学びました。
CQの高い人の例として、日産・ルノーのカルロス・ゴーン(英語ではCarlos Gorsnと綴る。先生も発音できず)が紹介されていました。

カルロス・ゴーンはレバノン生まれ、ブラジルで育ったのち、再びレバノンへ。大学はフランス。
6ヶ国語を話す。ミシュランのフランス・ブラジル・米国で創業建て直しを成功させてきた後、日本の日産へ。

1999年当時、日産は27年連続の赤字を経験していたが、ゴーンは18ヶ月で黒字への転換に成功。「人は多様性から学び、そして共通性に安らぎを感じる」と語り、クロスカルチャーな経営スタイルが強み。

CQの高い人の特徴

●文化の違いを認識し、尊重できる
●異文化に対して好奇心・関心を持てる
●不適切なステレオタイプを排除できる
●時間に対する異文化に忍耐をもって対応できる
●考えを共有するために言葉を操れる
●「文化的思考パターン」を理解できる
●文化を越えて信頼を構築し、共感を示すことのできる
●学びの精神を持って人間関係を築ける
●協力と革新の文化を築ける

Cultural Dimensions「文化的思考パターン」

このあたりは大学で専攻した異文化コミュニケーションで学んだ内容。
具体的には、各文化によって以下に程度の差がある。

個人主義・集団主義
平等主義・階層主義
実績志向
未来志向
不確実性回避
(このあたり、すごく面白いので第4回に詳しく書いています!)

職場におけるダイバーシティの利点

職場が多様性が認められた環境であることが
どのようにいい影響があるか、ということ。

アメリカの場合、ダイバーシティがあることが前提なので
以下のようなケースが挙げられます。

職場におけるダイバーシティの利点
①人材の有効活用
②従業員の対立を防ぐ
③職場でのよりよい人間関係がうまれる
④組織の目標を共有し、それに対して貢献するようになる
⑤革新と創造性が増す
⑥多様な顧客層に対応できる

以上がクラスで習ったことだけど、自分なりに
ダイバーシティのメリットと注意点(ハードル)について調べたり
リアルな目線で考えたりしてみた。

メリット:
①差別をする会社というレッテルを貼られない(会社のイメージ向上)
②世界の人材市場から優秀な人を雇用できる
③市場のニーズに柔軟に対応することができる
④市場の多様な顧客層をターゲットにできる

デメリット(注意点):
①文化や言語などによる誤解を防ぐよう注意を払う必要がある
②変化に対して反発する輩が出てくる
③職場のルールとしてダイバーシティを導入する
④職場でダイバーシティを管理する必要性
(従業員の満足度調査、ダイバーシティ推進計画の確立)
→すべての従業員が関わって組み立てていくべき。



差別された経験を語る

前回の宿題"Trauma from Diversity" (詳細は前回記事参照)を
数人が発表しました。

①白人男性
・国境警備隊の仕事をしているだけで、白人至上主義・差別主義と思われてしまう。
民族に関わらず、悪い人は悪い人なのに。
・父親がユダヤ教で母親がキリスト教。子どもの頃ユダヤ教寺院で
僧侶にユダヤ教徒かと聞かれて違うと答えるとみんなの前で侮辱された。

②アメリカ生まれのメキシコ系男性30代
・サンディエゴ東部La Mesa出身。子どもの頃メキシコ系というだけで
いじめられたが、その後中東系の子どもたちへの差別が始まると
自分が差別の対象から外れた。

③フィリピン系女性40代
・建築系のプロマネとして働いている。
自分に非がない場面で度々、70代の上司から怒鳴られた過去があった。

④香港系の女性60代
・小学校の時、授業料を払うお金がなくて
先生に棒で叩かれたり、本を両手に持って立たされたりした。

⑤若い学生さん

アウシュビッツで見て感じたこと。


来週はわたしが発表する番となりました。


授業のあとで

先週出会ったエクアドル人のPattyとフェイスブック仲間に。
近々お茶しながら日本語とスペイン語の交換しようと思ってます。

Pattyはわたしにとってはじめてのエクアドル人の友だち、
わたしはPattyにとってはじめての日本人の友だちです。


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