仕事復帰して感じる日本企業の非論理的感

仕事に復帰して3週目。
想像以上にいろんなことが起こっていますが
仕事とプライベートとかなりメリハリのある生活で
心身ともにかなり元気です!

久々に職場に復帰してみて
新たな視点でものが見れているようで
産休を経て仕事に戻って本当によかった!!

で、職場復帰して最初に訪れた試練。
それは日本人の同僚が会社を辞めることになって
「一時的に」その仕事を引き継いで
後任者が来た時点でその人にトレーニングしてほしい、というもの。

復帰直後いきなり仕事内容を変えないで欲しかった・・・
他にその仕事をしたいと希望している社員が複数人いるし
その中に適任者がいるのに。。

とはいえ、子どもがいるのに遠慮なく
仕事を振ってきてくれるのは感謝すべきことかもしれない。

日本だと子どもがいるというだけで
戦力外通告のように役職替え・部署替えはよくあるみたいだから。

ちなみに参考までに、カリフォルニアの法律では
産休から戻った人に産休前と同じポジションが保障されている。
(なんらかの理由でその部署やポジションがなくなったりした場合は除く)

ただ今回の場合、振られる仕事内容が
わたしのキャリアにメリットを見出せず、ちょっと難色を示したところ
日本人ボスは引き受けてもらえないかもと焦ったのか、高圧的な態度に。

「この仕事ができないのでは、他の仕事も任せられませんね。」
「正確に引き継ぎをすることを
これはあなたへの課題でチャレンジだと思って取り組んでほしい」

言っておくがわたしは新入社員ではない。
マネジメントの経験のある人間。

一方アメリカ人ボスに話してみると
「あなたの言ってることはわかる。
自分も本当は他の人にこの仕事をして欲しかった。
(でもおそらく日本人ボスの意向でそうはできなかった)
でもね、これはチームワークなんだよ。
チームが君を必要としているからやってほしい。」

思わず "I am happy to help"と言っている自分がいた。


産休後に職場復帰するというのは
有給休暇のあとに仕事に戻るのとはぜーんぜん違う。

ただでさえ、子どもをデイケア(託児所)に預けるという
口で言うと簡単だけど、現実には
かなり早起きして子どもの支度&自分の支度をする。
忘れ物はないか、勤務時間に間に合うか、時間までに迎えに行けるかなど
疲労のなか緊張感と時間に追われながらの戦闘の日々。
夜も24時間体制で子育ては続いている。

新しく適応すべきことがただでさえ多い中
仕事内容も新しくて、荒治療の復帰です。

で、実際に仕事を引き継いでみると
ものすごく非効率なやり方で回っていたことが判明。
少しずつ世直しを始めてます。

わたしはイグゼンプトの社員なので
夜子どもが寝静まったあとに家で仕事をするのは問題ないけれど
デイケアが閉まる午後6時までに子どもを迎えにいくことは必須。

だけど引き受けた仕事は
会社のシステム(これまた非効率)を使わないとできない仕事だったり
一つのことをやるために目の回るような非効率な仕事をこなす必要があったり。

グローバル企業、多様性を認める企業というのは
不要な手間や時間を要さずにさくさく仕事がこなせることを
推奨する文化を持ち、それを実践していくことを受け入れる態勢がある会社。

ちなみに以前、日本人ボスとの面談で
社内での今後のキャリアパスの話題になったところ
「コミットメントが必要です」

つまり、残業しなくちゃいけない、ということらしい。
本当に必要だったら残業することは問題ないんですよ。
でも実際そういう状況ってどの程度発生するんでしょう?
真意がよく分からない。

ちなみにうちのアメリカ人社員はよっぽどのことがない限り残業しないけど
しっかりとしたポジションに付けている。
アメリカ人だからOKということ!?

プラス、アメリカ人社員の視点で見ると
残業する人は仕事ができない人、というレッテル貼られる。
実際真面目に仕事している日本人社員でも、これが理由で評価はかなり低かった。

これ自体には良し悪しがあるけれど
今後のキャリアパスの話をする段階で残業しなくちゃいけない
という切り出し方はなんだか変な感じがする。
それだけトラブル続きが当然の状況、ということ??
やっぱりよく分からない。

現地社員に重要な役回りにつかれると困る、ということ??
やっぱりよく分からない。

親会社がどれだけ大きかろうが、資本金がいくらたくさんあろうが
グローバル化で多様化が進むなか
働き方を押し付ける企業の未来は明るくない、気がする。