ビジネス書要約雑誌「TOPPOINT」のサンプル記事より。
「巨象も踊る」
ルイス・V・ガースナー・Jr
原題 Who Says Elephants Can't Dance? : Inside IBM's Historic Turnaround
著者は、官僚体質のIBMが経営危機に陥った際の再建の立役者。
本書は1) IBM再建哲学、2) 著者の30年の企業経営で得た教訓(アメリカン・エキスプレス、ナビスコ、IBM)、の2部構成。
ちなみにタイトルの「巨象」は大会社のこと。
決して著者のことではない(笑)
大企業でも敏捷で反応の早い組織になれる
1)IMB再建哲学
ガースナーの経営哲学
・ 手続きによってではなく、原則によって管理する。
・ やるべきことの全てを決めるのは市場である→現場に出て課題を把握する。
・ 問題を解決し、同僚を助けるために働く人材を求める→社内政治を弄する人は解雇
・ 速く動く→動きが遅すぎる失敗よりも、動きが速すぎる失敗のほうがよい。
・ 会議には地位にかかわらず、問題解決に役立つ人を集める。
2)著者の30年の企業経営で得た教訓
成功を収める組織の3つの性格
①事業の絞込みがしっかりできている
②戦略を実行できている
③経営者が自ら問題に取り組んでいる
・ 顧客・仕入先・提携先と顔を合わせる
・ 戦略と業務の両面を重視する
・ 例外を認めない公正さと公平さ
今の常識: 小企業は敏捷で、起業家精神に富み、反応が早く、効率的。
大企業は鈍重で、官僚的で、効率が低い。
実際:大企業でも、絞り込み、実行、指導の3つを実践することで、敏捷で反応の早い組織になりうる。小企業だって大きくなりたいのだから。
大企業でも敏捷で反応の早い組織になれる。
ラベル: 重要メモ, 本・Audio Book