プロジェクトで得た教訓を次に活かす

UCSDのビジネスマネジメントプログラムの
プロジェクトマネジメントのクラスで配布された読み物。

Week 7
Lessons Learned
By Focusing On Lessons Learned, Project Managers Can Avoid Repeating the Same Old Mistakes.
By Ssan Ladika
PM Network(PM向け雑誌)February 2005  www.pmi.org

プロジェクトが遂に終わった・・間違いだらけで期限も過ぎた・・・

「歴史は繰り返される」

まず、プロジェクトマネージャーは常に教訓を認識するのが大事。

教訓を見つける場所の例:
・ ミーティングの外でストレスのたまったチームメンバーたちがグチっているとき
・ プロジェクト終了後にチームメンバーが改善の余地を見つけたとき
・ プロジェクトの途中でうまくいかなくなり、仕切りなおしが必要になったとき

次に、将来につなげるため、経験や考えを文書化し
他人と共有できるようにし、組織も公式的に教訓を集める仕組みづくりが必要。

教訓を次に活かす5つのプロセス

①将来のプロジェクトで有益なコメントや助言を認識する。

プロジェクトメンバーに以下の内容を評価してもらう。
- プロジェクトのビジョン、目的、要求、予想、難点はクリアだったか
- スケジュールの長さやクライアントの期限は現実的だったか
- プロジェクトの状況をはっきり理解できていたか

次にプロマネ以外のプロジェクトに近すぎない人間に以下を聞き出してもらう。

- うまくいった点はなにか
- うまくいかなかった点はなにか
- 改善すべき点はなにか

この際、メンバーは他のメンバーを批判してはいけない。

②発見を文書化し共有する。

③今後のために教訓を分析しオーガナイズする。

専門チームを用いて、ベストプラクティスを見出し、
現行プロセスに当てはめたり、新しく追加したりする。
場合によってはトレーニングや基準を設ける必要もある。

④発見をデータベースに蓄積する。

キーワードをつけて検索しやすくしておき
必要とする人間が簡単に検索・アクセスできるデータベースを設置。

データベースは定期的にアップデート・クリーンアップされるべき。

⑤現行プロジェクト向けに教訓を取り出す

このプロセスはリーダーシップが伴うため
トップマネジメントの号令で始まるのが理想的。

ボトムアップで行う場合は導入に時間がかかるかもしれないが
浸透する力は秀でている。













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