社内不正を見つけた場合の対処の仕方

UCSDのビジネスマネジメントプログラムの
プロジェクトマネジメントのクラスで配布された読み物。

Week 8
Right From Wrong
Reporting ethics violations can be a frightening - but necessary - part of the job.
By John Sullivan, PMP, Contributing Editor
PM Network(PM向け雑誌)March 2008  www.pmi.org

社内不正を見つけたらどうするか?
倫理侵害の報告は恐ろしいが必要な仕事。

ストーリー

エンジニアがあるプロジェクトには採用できないと判断したテスト機器を買うよう
プロジェクトチームに強要される事件が起きた。

Aさんは営業、技術、プロジェクトマネジメントなどの部署にかけあったが
要求は調査が入ることなしに無視された。

Aさんは社内の倫理委員会に訴えたところ、社内弁護士に回されたが
弁護士がファシリティマネージャーにAさんの名前を出して確認したところ
マネージャーは否定。マネージャーの発言の事実確認もないまま、うのみにした。

その後Aさんは会社を去るように言われ、部署移動の希望も通らなかった。
Aさんは手切り金を交渉し、受け取った。

結局このプロジェクトはテスト不要の製品を作ることとなったが
Aさんは当時そのことは知らなかった。

真実は、あるベンダーがファシリティマネージャーはじめ
他のチームメンバーに利益供与をしていたのだった。

アドバイス

1、外に助けを求める
  社内弁護士に相談せずに、社外オンブスマンや独立した弁護士に相談する。

2、指示系統は尊重する
  直属の上司をスキップすると悪い評判がついてまわるので
  あくまで流れは守る。

3、社内基準を適用する
  社外の基準を用いることも効果的だが、社内基準で判断することで
  社内で決められた基準に対して沿っているのかどうか確認することができる。


最終的にファシリティマネージャーは解雇された。
理由は誰も知らないが、おそらく倫理問題の評判がよくなかったためであろう。




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