Nadiaのこと④ Nadiaの元同僚のSylvia

わたしとSylvia。リトルイタリーでのランチの帰りに。

3月29日(日)

日曜日の午後。LAからSylviaがやってきました。待ち合わせ場所はリトルイタリーのイタリアン。わたしがよく行っているお店で、Nadiaを一度連れて行ったことがあるお店です。(Nadiaはそのときペスト(バジルソース)のニョッキを食べて、すごくおいしいと感激していました。)

当初ティファナからLuisも参加する予定だったのですが、今メキシコはセマナサンタ(キリスト復活祭)の週。国境の込み具合が半端ないとのことで、断念。女子2人でのランチとなりました。


ようやく駐車場を見つけてレストランに到着したころには、Sylviaは外のテラス席に座って待っていました。

「来てくれてありがと。」静かに長いハグをしました。

SylviaはNadiaがアメリカの会社で働いていたときの元同僚。Sylviaはその会社で受付嬢をしていたそう。

この会社はあまり社員を大事にしなかったようで、Nadiaが入社後そう長く経たないうちにSylviaは解雇されてしまう。「会社はその代わりに5人の派遣社員を安く雇ったと後から聞かされたわ」とSylvia。

Sylviaが解雇された日の夜、NadiaがSylviaに電話して、「これはSylviaの実力とは関係ない、不合理な会社の判断によるものだ」と言って慰めてくれたそう。こういうこともあり、Sylviaが仕事を去ったあとも二人はますます仲良くなったそう。

Nadiaもほうもその後、その会社から就労ビザをもらってアメリカで働く予定だったものの、会社側が方針を変更したのか、結局ビザはサポートしてもらえず仕事を辞めることになったという流れです。


タコスの名店 Tacos El Gordoで。NadiaとSylvia。


わたしがSylviaに出会ったのは2009年、日本で仕事を辞めてアメリカに再渡米して休暇を過ごしていたとき。もちろんNadiaの紹介で。

この時期Nadiaはちょっと人生に悩んでいるというか、落ち込んでいる時期で、一時的に答えを求めてSylviaが通っていた教会に通っていました。

Sylvia曰く、教会のユースの部が集まる金曜日だったそうです。但し、わたしの写真データには2月2日とあり、この日は月曜日のはずなので、本当は何曜日に会ったのかは不明ですが。。


結局くっつかなかったわたしとChino。
今Chinoはニカラグア人の女性と結婚している。

この日、Nadiaとわたしはサンディエゴ側で遊んでいて、おそらく教会が終わったあとにSylviaとオールドタウンで落ち合い、その後親日家のChinoや他の教会の仲間と合流する計画になっていました。(ただし、本当のの目的は、Chinoにわたしを紹介することにあったようです)

オールドタウンからSylviaの運転で、54番のフリーウェイに乗ってBonita周辺のスタバに行ったのを覚えているのですが、どこのスタバだったかは覚えていません。ただ、そのスタバは高い天井で割と広かったを覚えています。

Sylviaによると、当時教会の帰りにグループでよく行っていたスタバは、なんと今わたしが住んでいる家から最寄りのスタバだったのですが、そこのスタバはわたしが覚えている高い天井で広いスタバとは印象が違うので、実際のところはよく分かりません。

Sylviaは活発でハキハキしていて、何よりも美人で、とてもよい印象だったので、いい友だちになれそうな気がしていました。Sylviaもわたしのことを「マユ」と呼んでくれて、本当に親切にしてくれたけど、当時は自分が仲良くなることよりも、Chinoとくっつけることのほうに関心があったように思います(笑)

その後、わたしとChinoが付き合わないことが分かったとき、明らかにSylviaはがっかりした様子だったのを今でも覚えています(笑)。Chinoはいい人だったし、日本のビジュアル系音楽にも精通していて話はあったけど、こればかりは仕方ない・・・苦笑

Sylviaとはその後も再会しようと試みたものの、タイミングが合わずにいました。

結局Nadiaは数ヶ月だけ教会に通って、その後は友だちとしてSylviaと繋がっていたようです。

Sylviaはここ数年、仕事や家族の関係で、サンディエゴ・故郷のエンセナーダ・LAを転々とする生活をしていました。今は両親と一緒にLAに住んでいて、ようやく落ち着いたから当分はLAで腰を据えて生活すると話していました。

Sylviaが最後にNadiaに会ったのは2012年、Sylviaがエンセナーダに住んでいるときで、Nadiaはエンセナーダに週末泊りがけでSylviaを訪れていたそうです。

Sylviaに「まだバレエしてるの?」と聞いたところ、「これまでは仕事が不規則で時間が取れなかったけど、最近転職をする予定で、新しい仕事になったら予定が組みやすくなるから、トーランスの名門バレエ教室でレッスンする予定」と教えてくれました。

Sylviaは本当にバレエに関心がある様子で、以下にそのバレエ教室がすごいか、優秀なバレリーナを排出しているかを説明してくれました。

Sylviaが2009年に教会を辞めると同時に、辞めていたバレエを再会して、自分が好きなことをすることを心の底から楽しんでいることは、本人からは聞いたことはなかったものの、Nadiaから聞いて知っていました。(Nadiaはおそらく2012年に本人からエンセナーダで聞いた)

Sylviaはエンセナーダでも2つのバレエスクールに通っていて、最初のバレエ教室はすごくレベルが高くて、Nadiaが訪れたときも一緒にバレエ教室に行って、先生を紹介して、Nadiaがティファナに帰るときに、先生とSylviaもサンディエゴにバレエシューズを買いに行くついでに一緒に戻ってきたと教えてくれました。だから先生もNadiaのことは覚えてるだろう、とも。

エンセナーダのもう一つのバレエ教室はキューバ系で、キューバ系というといわゆるソビエト系で、厳しいけれど洗練されているバレエを教えるという興味深い話をしてくれました。

トーランスで近々バレエを再会するというニュースを知ったらNadiaは本当に喜んだだろうと思います。Sylviaにもそのことを伝えました。

Sylviaはエンセナーダにいた頃は学校で英語を教えながら、傍らで英語・スペイン語の通訳業を立ち上げて、今も翻訳業はサイドで続けているそうです。今はお花屋さんで経理をしているけれど仕事が不規則で、今度転職するトラッキング会社は時間も規則的だからいいんだと話していました。


この日はお天気がとってもよくて、テラス席は気持ちよかったです。結局3時間くらい話し続けていました。わたしはサーモンのクリームソースの幅広パスタのテリアデッレ、Sylviaは最後にNadiaと行ったイタリアンレストランでラザニアを食べたからと言ってラザニア。でもお肉は食べないのかベジタリアンのラザニアを注文していました。

Sylviaには子どものいる妹がいて、サンディエゴに住んでいるということで、帰りに妹に会ってから帰ると言っていました。妹もNadiaに会ったことがあって、クールな人だったのにとは話していたそうです。

そう、Nadiaはクールな人だよね、と二人で同意しました。難しいことを言って人を困らせたりしなくて、付き合いやすい。Sylviaが10年通っていた教会を辞めるときも、唯一理解して受け止めてくれたのはNadiaだったそうです。

結局自分が辞めた教会でNadiaにいろいろ話をしたけど、Nadiaは自分なりに答えを見つけて去っていった。わたしの教会での10年間を思うとうんざりすることもあるけれど、Nadiaにとって必要な時間だったと思って、意味のある時間だったと思いたい、と静かに話していました。


Sylviaにはお通夜に行くことを薦めてくれたことに感謝しています。後悔することにならなくて、本当によかったです。また近いうちに、今度はLuisと3人で会えたら嬉しいなと思います(今回現れなかったLuisのおごりで!!!!)









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